マンション管理会社が行う清掃業務とは、文字通り共用部分の清掃を行う仕事です。居住者の快適な生活に直結する重要な業務ですから、この評価次第では管理会社の変更も検討することになります。
清掃業務は一般的に「日常清掃」と「定期清掃」の2種類があります。
日常清掃は、エントランスや開放廊下など共有部分の清掃で、手すりなど細かいところまできれいにしてくれるかといったところもチェックしましょう。なお管理組合の予算と業務内容の効率化を考慮して、管理員との兼務で実施する場合もあります。
基本的にはマンションの規模に合わせた清掃頻度でゴミを拾ったり、掃き掃除や拭き掃除などが行われます。ゴミの分別やゴミ出し、ゴミが収集された後の置場の清掃なども含まれます。
エレベーターがある場合、雨の日などは汚れやすいので頻繁にチェックして綺麗にしてくれるかがポイントとなります。一方、定期清掃は専用の機械(ポリシャーや高圧洗浄機など)を使用しての洗浄作業のため、専門業者に依頼して念入りに行う清掃業務です。日常清掃では対処できない汚れをしっかり除去してくれます。
共有スペースを綺麗にするために有効的ですが、日常清掃をしっかり行っているマンションでは定期清掃を頻繁に行う必要はありません。定期清掃の回数を減らせれば管理費の有効活用ができるので重点を置くべきは日常清掃です。
このほか「特別清掃」を用意しているマンション管理会社もあります。高所のガラス清掃や開放廊下の腰壁など特別な部分の清掃で、マンションの構造や設計の特性を考慮しながら業務を遂行してくれます。
清掃はマンションの資産価値を高めてくれる大切な業務です。細かい部分にも気付いて清掃してくれる会社を選べるかが管理会社の評価・変更のポイントといえるでしょう。
清掃業務についてマンション管理会社の評価ポイントは、以下の通りです。
上記の評価が低ければ、マンション管理会社に改善を申し立て、それでも効果がなければ管理会社の変更を検討すべきでしょう。
管理会社が清掃を怠って玄関やエレベーターなど共有スペースがいつまでも汚い場合の対処についてまとめました。
まずは管理会社に連絡して清掃をしてもらうように伝えます。それでも改善されない場合、マンションの管理維持がなされていないので管理費の支払いを拒否もしくは状況によっては返還請求も可能。管理費を支払い続けるにも関わらず対処されない場合は消費者センターに相談したり、弁護士など専門家に相談して内容証明で通達するようにしましょう。